三、B級グルメ探訪 その7“かみくずの町”番外編

bass

これは1987年の年賀状用に描いたもの。
数ある中でも、僕自身最も好きな絵。

スキップ派は次回までお楽になさっていてください。

カタコト会話――――――
「肉食魚が、ルアーにアタックするのは食欲だけではなく〝好奇心〟や〝闘争心〟もあるようですね。魚にとって目の前や頭上を好き勝手に行き交うルアーは、肉食系魚族にしてみれば自分のテリトリーを犯す侵略者なんです。そんな邪魔モノやよそモノを撃退するのに、人間なら使うのはまず手ですね。ところが魚の武器はなんと言っても〝口〟か〝体当たり〟しかないんですね^ですからルアーに食いつくと言う行為は魚の闘争心の顕れで、これは一種の口撃なんです…」とはスプーンの神様、常見忠さんの説である。この論理、一理も百理^いいや千里あると思う、ねぇ^万里さん。「あ あぁ」そうだ、この魚の闘争心を巧みに利用した釣法の一つが〝アユの友釣り〟である。ならば〝おとりアユ〟を侵略者に見立てたアユの友釣りは、ルアーフイッシングと言えないのか?どうなのよ。

ところでルアーの中にはカタコトうるさいものもある。釣り人たちはこのルアーが出す音を〝ラトル音〟と言っている。でもこれって何?この音はトラウトやバスに対して本当に効果があるのだろうか?ラトル音、要はモノが動いたり回ったり揺すったり振動することで出る音を言うらしい。
カタカタカタとかコトコトコト、さらにカチカチ音。これは赤ちゃんの遊び道具が出す音のようで、時には耳障りにもなる。だが何故この音がルアーに採用されているのか?
確かにラトㇽ入りルアーを揺するとカシャカシャ^カチカチ音が出る。これは内蔵された小さな金属球が奏でる音である。ところでこの音、はたして自然界の小魚や小動物が出す音なのか。実際ルアーフイッシングの対象魚からしてみると、食欲をそそる効果音なのか?それとも、魚たちにとってはまさしく癇^あれ、燗癪^おや^癇癪玉ってこれか?カンに障る騒音なのか……誰か答えて\^0^/

cd

◎CD上:Twitch Bait/ ラトル内蔵・フローティングミノー 9cm。
湖のちょっとした落ち込みや、小さな流れ込みのあるシャローで…
と思い^入手したんだが、フライフィッシングに嵌ってしまった~
だからこの子はまだ泳いだことがない。
◎セリちゃん特製・オリジナルCDジャケット。音源は『BLUE KNOT?』
『THE BEST OF SWING YAZZ』とってもご機嫌なリミックス・アルバム2枚。
写真は六本木ROC:リバー&オーシャンクラブ/1998年初夏 千葉冨浦ヒラメ仕立て船上にて。
残念ながらこの日はヒラメゼロ。エソの猛攻撃で、仕掛けがいくつあっても足りなかった。
ビジュアルは僕とセリちゃんの、たった一枚の記念すべきツーショット。
手元が見えにくいが、ポイント移動中に仕掛けを新しいものに結びなおしているところ。
『BLUE KNOT?』スペリング間違い?本来は『BLUE NOTE』をKNOT=結ぶ^と洒落ているのだ、
座布団モノだよね。

えぇ・・・こんな話がおまんねや―――――――
一時期都バスを飼育していた。都バスと言っても東京都内ど真ん中、港区赤坂見附弁慶豪でのんびり?シティライフを営んでいるラージマウスバスである。当時耳にした話によると、ここに棲むバスは弁慶豪にあるボートハウスの経営者が、釣り好き青少年たちのために自主放流していると言う。要は手漕ぎボート利用者の客寄せか?がしかし、少年たちはボートで釣りはしない丘っぱり派。さらにそのバスたちのエサとして、定期的に小型のブルーギルも放流していると言う。ここに弱肉強食の仁義なき闘いが日夜展開されているのだろう。ほんと彼らの生命力にはため池が出る。

弁慶豪、つまりここは江戸城の外濠の一部である。当初は市ヶ谷濠、牛込濠、飯田豪と繋がっていたと言う。だがその水は一体どこから来ていたのか…玉川浄水か、それとも神田川?こう言う歴史を辿ることには拙者^文句いや、吝かではない。いけない^また横道に行きそうだ。
濠の水はニューオータニやもみじ亭側は多少深みはあるようだが、外苑通り沿いの西南側はとても浅い。さらに日照条件もよく、春先の水のぬるみも早いようだ。そのためか、この池のバスの産卵行動開始は山上湖などよりいくぶん早いように思う。産卵後孵化したバスの稚子は、1月余りで体長2~3センチまで成長すると聞いたが^育ち方が早い。
この頃になると育てのオス親は子離れすると言う^一体おかぁさんは何処で何をしてるんだろう^まさか…逃げた女房にや未練はないと言うが、やはり自然界は厳しい…ねぇ、ねぇったら^お父さん頑張って!
例年僕はこの独り立ちした可愛盛りのミニバスを採集し、自宅で飼育していた。捕獲チャンスは子バスが親バスや大型ブルーギルのベイトになってしまう前、ほんの短い期間と言うことになる。
採集方法はもちろんアングリング。ロッドは渓流振り出し竿(4.5m程度)の穂先と穂持ちの2本繋ぎ。仕掛けは極シンプルなミャク釣り仕掛け。針はタナゴ針か袖型1号で充分。ハリスのチモトに極小ジンタン錘一つ。エサは生きたアカ虫のチョン掛けサイトフイッシング。あとは子バスを持ち帰るための、携帯エアレーションを効かせた小型クーラーボックスなどが要る。
稚子バスとは言え、ライフスタイルは成魚と変わらない。彼たちは必ず物陰に潜んでいる。例えば捨てられた空き缶や、落ち葉の陰をストラクチャーとしている。中には空き缶の中に潜む者もいる。それを見釣りで、ひたすら釣りを楽しむ。後ろを行き交う車の音など耳に入らない無我夢の中。やや深場にはブルーギルの稚魚も群れている。だが僕が必要なのはバスの稚魚。ほどよく遊んでどうにか〝つ〟が抜ける。採集したうち、同サイズのミニバス4尾をキープ、あとはもとにリリース。
◎〝つ〟が抜ける、つまり〝つ抜け〟これは古くからある釣り用語の一つ。どちらかと言えば小物釣りなどで使う言葉。例えば江戸前ハゼ仕立船上での一コマ~「モリもっちゃん^今朝は端っから調子いいじゃないねぇ、で^いくつ釣ったの」「いやぁ…セリちゃんほどじゃぁ^恥じかしながら、まだ8っつそこそこ」「ほら飲んでるばぁいじゃ^当たってるよ」む^~っとこれでおぉっと両方に来ちゃったよ」「それでま抜け^L^ちがった、まぁどうにか〝つ抜け〟だね」と言うことなんだ。
頑張って100釣れば一束釣り。200だと二束。それだけ数を釣っても食えない外道ばかりや背開きもできないようなチビばっかりだと二束三文。三文…そうだ^三文オペラとくれば、匕首マッキー~〝あいくち〟なんて聞かなくなったが、〝マック・ザ・ナイフ〟はメル・トーメ、サッチモ、シナトラ、エラおばちゃまも好いけど^止~めた^いぃや、ボビー・ダーリンがいいねぇ「ディーン・マーチンは」いいんじゃないかい^でも〝モリタート〟
とくればイッツ あソニー・ロリンズ~ときちゃったら、どうしてもアルフィーのテーマが聞きたくなる。この一枚、あのう…うちのカミさんがねぇ、映画を観て気に入って手に入れたレコードなんですがね…おっかしいなぁ?ないんですよ^あぁそれからもう一つ、このレコードジャケットはよかったですねぇ、私は観てないんですがね…確か映画のワンシーンが小さく入っていたように思うんですがね…あなたこのジャケット見たことないんですか…しかし1969年、あの大阪南某キャバレーバンドマン、今さら返せとは言いませんがね^自分の部屋に持って行ったキリそれっきりなんですよ。つづく

rod

このセリちゃん作、小さな貼りものスッテカーなんて。
『麻布十番つ抜会』六本木おじさんクラブ『ROC』のもう一つの真顔。
要は江戸前ハゼ釣りを楽しむための会の特名で、名付け親はセリちゃん。
たしか・Tシャツもあったと…写真のハゼ中通し和竿は『竿 治』。

でも一気行っちゃう
同棲時代――――――
飼育スタートは、タナゴやコブナがいる45センチ水槽^それとも60センチ水槽にするか。
60の方には同サイズの先住者、オヤニラミ2尾とタナゴ、ヨシノボリが数尾いる。そうだ^もう一種、10センチほどの◎ウナギの幼魚がいた。ひとまずタナゴ4尾を45センチ水槽に引っ越して、60センチ水槽で異種同棲生活の始まりはじまり。すると水槽の中に今までにない緊張感が生まれた。オヤニラミは一見強面でギョロ眼だが、性格は紳士的なのかミニバスをさりげなく受け入れた。ところが^市川團十郎ばり、歌舞伎風隈取面ヨッシャンが偉っらそうに大口開け、カンカンに怒って頭突きを^バス知らん顔。あのな、お前なぁ今に知らないからな。
4尾のミニバスは一定の間隔を取りつつ中層にサスペンド。ガチャ眼なオヤニラミは流木の陰から…おや?藪ニラミ。要は片目はバスをチェック、もう片方の眼は僕を監視している。
子バス達、なぜかこちらを凝視。そりゃそうだろう、真正面から人間見るの初めてだものな。お互い一日中鑑賞し合っていても飽きることがなく、ほんと何とも言いようのないラブリーなミニペットである。これがあんなに大きくならなかったらどんなに…ほら今、大~あくび^アゴが外れた。この幼いミニバスを目標の25~30センチまで育て弁慶豪へ返す。
つまりCatch & Care & Release あとは子供達がルアーで釣って楽しむ、これでいいのだ。
◎ウナギの幼魚=麻布十番夏祭り(現:納涼大会)で、珍しいことにウナギ釣り。これはエサで釣るのではなく引っ掛け釣りである。そこで上手くナンパした普通サイズのウナギを、ほんと可愛い幼魚と交換してもらったもの。今だったらこんな馬鹿な…この幼子、水槽に入れると砂利底に一直線~潜り込んだと思ったら、顔だけ出して静かに笑っている。

ミニバスのエサ、水面から落ちるものならなんでも一応反応する。例えばチクワや魚肉ソーセージなど、口に入る大きさにしてやればパックンする。だがやはり視覚は鋭く、野菜系食べ物や異物は黙視。当然だが味覚もあるのか、味気ない物は例え一度口にしてもぷい^っと吐き出す。人口イクラ~これも吐き出すどころか^見向きもしないのは何故…?
そこで僕が与えた飼育当初のエサは、やっぱりアカ虫やイトミミズ~これが無難だよね。
やがて5~6センチにもなると、いっちょまえにヨシノボリや小魚を追う。ブラックバスやイワナ釣りでも、ヨシノボリのフライ^揚げモノではないぞ。そう^ヨシノボリ系毛バリは有効である。ヨシノボリと言っても種類が多く、一概にこれだ^とは決めつけられないがフライの名前は〝スカルピン〟これはどちらかと言えばカジカ族。マドラーミノーだってヨシノボリと思えば、それで良しとしよう。

ヨシノボリ…確かこんな力士いたよね~ヨッシャン、本来は〝Goby〟=つまりハゼの仲間なんだ…フックサイズは♯10~12。 これはトップウォーターでも使えるが、沈めてもOK。
どちらかと言うとウェットフライ^要はストリーマー。アクションはヨシノボリの泳ぎ方をじっくり研究することだ。普段のんびりやっていても、いざ!と言うときは目を見張るほど素早い。でも僕の飼育過程で分かったことは、バスはゴビー族を絶対的な好物としてはいないようだった。
さらにヨシノボリが砂利底にじっとしている限り、あまり食べようとはしないのだ?ヨシノボリがバスの視線を嫌って逃げると^^^あぁ~あ^だからあれほど動いちゃダメだって言ったでしょ^と、言ってもなぁ。
ミニバス、5~6センチの幼魚段階のエサはボッタ(太めのイトミミズ)や小さめのヨシノボリ、それとモエビ。捕食後はしばらくヨシノボリの尾やモエビのヒゲが口からはみ出ている。その後も成長が早く、その冬には8センチ前後になる。
◎1981年だったか?元麻布在住時代、月間フィッシング・ワンポイントイラストレイテッドで水郷地帯の〝小物釣り〟の取材があった。解説者はその道のオーソーリティ小日向巌(この字あってるかな?)大先生。師匠と現地の駅で待ち合わせ、水郷地帯の〝細〟での乗っ込みフナの取材だった。いでたちはいつものキャップをかぶりGジャン・Gパン姿にDANNERのワークブーツだな。東京駅だったか、何線に乗って何処で電車を降りたのか、それから何処をどう歩いて釣ったのか^まったく記憶がない。記憶もピンボケだが、要はランドマークがないのである。でも今考えたらやっぱ成田線だったかな・・・
「あなたもやってみなさいよ」と、お借りした素敵な小つなぎ和竿で夢中になってしまって…それで釣り上げた小魚を予定どうり、ビニール袋で自宅MS 3Fに持ち帰り、早速買っておいた60センチ水槽で、小魚の飼育がスタートしたと言うわけだ。これが僕のアクアリウムと言う世界に没入したきっかけだった。そしてミニバスの本格的な飼育は、品川八潮に移転してからだった。
小日向さん…物静かでとても温厚なお方だった。遅くなりましたが、その節は大変お世話になりました~美味しい蕎麦までご馳走になり^ありがとうございました。いやね、本当はゆっくり一杯やりたかけど、うちのカミさんがね^今夜は千寿買っておくから飲まないで帰ってこいって言うんですよ、あぁ…それともう一つ、小魚がねぇ。

余談活用:イトミミズのやり方には、ちょっとした工夫がいる。なぜなら、バラけた細いイトミミズはミニバスにしても、どうやら食べにくい様だ。観ているとイトミミズが口に入っても、エラから出てしまうケースもあった。そこでまず、割りばしの先をカッターで細く削ってイトミミズを摘まみやすくする~次に一つまみしたイトミミズを新聞紙の上に置く…当然水分が無くなるので、ミミズどうしが丸く固まる。この固まる大きさを、バスの成長に合わせ^3~5~7ミリと徐々に大きくして行くわけだ。バスやオニヤラミあれ^なんか違えたかけど^まぁいい~この2種は水面から落とせば即パックン。後は砂利底から顔だけ出しているウナギ、この坊やにイトミミズをどう~はいもう時間きましたねぇ。

元気なペットたち、翌年の春には10センチを超え、夏には15センチ前後に育つ。バスとしての形や表情はすでに完成している。そろそろオヤニラミやウナギちゃん、どうも危険が危ない。ここでバスの住まいを一挙90センチ(その年によっては75の水槽で飼育)水槽に移し替えてやる。移転は難しく思うだろうが、水槽内での捕獲には普段使っている生きエサ用のネットを使うため怖がることはない。さらにここまで大きくなると、飼い主の顔や週2回水槽内清掃時の僕の〝手〟を覚えているのか、無駄な抵抗はせず素直にネットの中に入ってくれる。まぁ慣れもあるだろうが、逃げようもないのである。実はこのしゅうううう・・・
◎冷や汗もの…と言うか焦った。はるばる岡山県は旭川から上京して来たと言う、30尾の幼いオヤニラミ。原金商店さんは「こんなの売り物になりません、全部持っていってください」と言うが…そうか、この時点であれだ~インターネットやフェイスブックでもあればなぁ…結局2尾入手、確か1尾600円。
余談活用:この時期静かなブームだったのが〝アカメ〟の飼育。もちろん幼魚からの飼育なのだが・・・

緊急事態発生―――――
子バスが15~6センチほどになった時だった。同居のウナギやオヤニラミもそれなりには成長した。だがオヤニラミ、頑張ってもまだ6センチそこそこ。ある日突然^なんとバスがオヤニラミを尾っぽから飲み込んでいるのである。つまりオヤニラミの体半分はバスの口内、頭部が口の外。この時のオヤニラミのメン玉ときたら・・・
そうバスの成長はオヤニラミより早く、その数日前から^ソロソロ危ないかなと思っていた矢先だった。幸い僕を見るなりヤングバスはオヤニラミを吐き出した。発見が5~6分遅かったら…あれほど口を出すんじゃぁないと言っておいたんだが~まったくもって^まぁ肉眼で見る限りオヤニラミには外傷はないようだった。このオヤニラミ、その後3年以上生き続け、体調も20センチを超えた。その終焉は胸びれと腹びれを左右にピンとはり、底砂にじっと立ったままこちらを凝視…そう横になる事もなく、まるで眠るが如く立派な最期を遂げたのだ~あっぱれ!
◎バスは人によく慣れる。ほんと犬や猫と変わらない。またオヤニラミもバスに劣らずよく人になつく様だ。例えば手を水槽に入れ指を軽く曲げ、じっとしていると^数秒でお尻をふり振り手に乗ってくる〝手のりにらみ〟可愛いよ^でもなぁ、この性格だとなぁ…

天空の城――――――
マイペット^ミニバスも体長20センチを超えると喰うは食べるは、僕は毎日大忙し。エサは六本木◎原金商店さんで安く仕入れる小アカ(小さな金魚)~これは問屋さんのご厚意で〝卸し価格〟それを30尾単位で購入。信用があったのか対応が面倒だったのか、何時も「ご自分ですくってください」しかし、市販よりもはるかに低価格とは言え、やはり高くつく。さらにブラックバスのエサとして、あの金魚すくい用の小アカにしてみれば^えぇ…はい木久扇さん は・・・いないの^ありきたりだが金魚迷惑だよね^と言うか不似合である。そこでWOO^^^WANTED!
先ず小魚専用のイケスとして、眠っていた年代物75?センチだったかステンレスフレーム水槽をスタンバイ。これがまた重いのなんのって、しかし雑魚のイケスにはピッタンコ。使用する水はもちろん水道水。だが、中和剤でカルキを抜きエアレーションを行う。それでもいきなり雑魚を放つのではなく、少なくとも濾過を1週間から10日間かけ、じっくり水を◎熟成させる。実はこのアクアリウム・ワールド、当初は地上3F、後に11Fベランダにあった天空の小さなお城…なんだ。
その間僕は〝ライブベイト〟を求め、東京都内は及ばず日帰り圏内東奔西走、野生の小魚を求めて走った駆けた。その採集場所や方法は自然環境保護上企業秘密。
採集しては水槽に、そしてまた採集に…次第に増えていく小魚の群れ。群泳する小魚ウォッチングを楽しみながら育てる。あのねのな、ベランダから部屋の中…まるで水族館や野池並みの空気香が充満している。これ、冬場は結構いい加湿器である。

上手く金ブナやタナゴが手に入ったら、インドアの45&60センチ水槽へ~これがまた美しいのなんのって。この間^70センチ水槽に何百、いや^一時期おそらく500~600尾近くは居たかもしれない。この量でも20センチを超えた4尾の育ちざかりには2か月もたない。だから減ればまた採集に。それを水槽への繰り返し~群泳するミノー・・・じっと見ていると水槽の中に自分が引き込まれ、一緒に泳いでいるような気分になる。それもかぶり付きで長時間眺める。すると、気分が妙に可笑しくただ目眩だけが残る。
◎熟成=何時か詳しくやりますが、つまり水槽の水がこ熟れること~要は濾過装置のフィルターに、魚の排出物を無害なモノに分解するバクテリアが生まれるまで濾過を続けること。僕は所謂〝ぬか床分け〟のように、上手くいっている水槽の濾過材を新しい濾過装置に少し移殖する。こうして一時期7台の水槽を保持していた。水造り、まぁ焦らずのんびりやることだ。
水槽のアラカルトはモエビ、ヨシノボリ、クチボソ(モツゴ)、ワタカ、タモロコなど、多種多様なミノーで水槽が真っ黒。まず僕の仕事はこのミノー達に最後の晩餐?いいや^栄養をつけるために日に3~4回、乾燥ミジンコをメインにイトミミズ、冷凍アカ虫をたっぷり与える。
注目すべきはこの時なんだ~乾燥ミジンコや冷凍アカ虫のタブレットは、当然浮力があり水面に浮かぶ。それをクチボソやワタカたちが貪る!と、この時ほら耳をすまさなくても聞こえてくるのがパキパキパキとかパコパコパコまたはプチプチパチパチパチ音~つまり、このノイズが所謂ラトル音なのかも知れない?ワたっかな?あれ^おわかりかな。
ここでもう一つ面白い話がある。と言うのはバスがいる水槽に、小魚をネットですくい入れるとこの瞬間^ミノーたちがとる行動と、バスの捕食するタイミングを…はいまたまた時間きましたね 。

◎原金商店:六本木ヒルズの開発で姿を消してしまったが、高級錦鯉から高級金魚からメダカ、またそのエサやアクアリウムシステムを扱っていた問屋さん。実はこの金魚やさん、フランスはパリ市内を流れるあのセーヌと密接な関係にあったのだ。それはさておき、おまけに釣り堀もあるなんて、ねぇセリちゃん。ちなみに麻布界隈には釣り堀が二つあった。原商店で仕入れていた小アカと言うのは、本来はアロワナやピラニアなど、肉食系熱帯魚やカメ用のエサである。この金魚やさんには大変お世話になりました。お元気でしょうか店長さん、その節はありがとうございました~いずれ、徐々にご登場願います。
◎今思えば、あんなカワユイ小魚達を…ごめんな、かんにんやでもう二度としません。
◎僕が弁慶濠のバスを採集・飼育していたのは1980年代のこと。今でも濠そのものは残っているが、その後のこの池の現状や生態などは全く分からない^僕がせっせと放流していたバス達の寿命は長くて8~10年。すでに天寿を全うし、この世には存在しないと思う。しかし^その子孫はきっと今も弁慶豪に君臨していることだろう・・・このファミリーたちのために、哀悼と激励の意を込めて~がんばれよ!歯みがけよ!
読まれた方^いかがですか、面白くもなんともないでしょう。

お付き合いありがとWOO!

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