2014年 3月

二、〝年中無宿〟WANTED DEAD OR ALIVE

井戸

 コォー コケー コケッーコッコー
コーレ ソロソーロ オキッローッテーっとでも言いたいのだろうか。 
農村や山里の静寂な朝の冷気を切り裂く雄叫びはこの一番鳥。
しかしそこに暮らす人々の朝は、このモーニングコールよりはるかに早い。
だからモー オキトッテカーって鳴いてるのかもしれない。 

 僕がニワトリの時の声を最後にを聞いたのは確か…未だ青春していた大阪から渡った淡路島南端〝あま〟と言う農村地帯だったと思う。
その当時夜明け間際の都会の街で、やや遠くから響いてくるのはスズメの鳴き声や牛乳配達の瓶が触れ合うリズミカルな音だった。
それから間もなく、夜は未だ明けず星も見えない、ただ愛の歌が響くだけ なぁーんて大人の子守唄を歌ったのはスキャットだった。それから早半世紀、今夜明けを告げる歌は一体なんだろう。だれか歌ってよ朝陽の歌を、歌ってよ心優しく。

 日本で夜が一番長い冬至は12月22日頃。やがて年が明け、2月3日の立春になると幾分夜明けが早く感じられるようになる。
立春・立夏・立秋・立冬と節を分ける一つ〝春の節分〟から 三寒四温の中、3月20日頃の春分を迎えると昼と夜の長さがほぼ同じ。それから日に1分だか、ゆっくり昼が長くなりやがて桜咲く。
春分から約3ヵ月後、夏至に当たる6月21日頃になると、昼の時間が最も長くこちらの気持までゆったり気長になる。

 「―季節は巡って梅雨から夏、長い夏休みも終わる頃、うるさいほどに感じたセミ時雨もピタリと静まり返り、早秋の予感ですね―。時をチョッピリ止めてしまいたくなるのは私だけでしょうか、アナタがこの夏手に入れたモノは何でしょう?また失ったモノは―リクエストにメッセージを添えてドンドンお電話くださいね」なーんてラジオ番組女性DJの声が聞こえたのは何時頃だっただろうか。
秋は女性が最も魅力的に見えると言う、やがて来る日の寒さを物語る枯葉の舞い。そんな夕暮れ時の一人っきりのなんと寂しい事だろう。やがて冬至、午後4時には薄暗くなる。
エイちゃんがどれほど「時間よ止まれ」って歌っても、カルメンが「時計を止めて」って願っても As Time Goes By ほんとジュリーも歌うよう、時は気ままに無表情で過ぎていく。

 平成25年初夏、その日は京都西京極に行く所要があった。 ところが天気予報ではあいにく雨だと言う。傘を持って出かけるなんてめったにないことだが…そうだそうそうその前に明け方ふと思い出した事がある、忘れないうちに記録しておく。

 Once Upon a Time…
処は神奈川県三浦半島南端。城ヶ島のやや手前で起きた、ほんの小さな出来事。
夏の名残か、一時の雨も上がり快晴微風。周りは秋の強い日差しで焼けた岩から、水蒸気が音も無く一面に立ち込めている。
間もなく暮れなずむ夕暮れ時、釣り師には正しくゴールデンタイムの訪れである。近くに川の流れ込みがある磯っ端と聞いたから、三崎か佐島辺りの防波堤か?いいやおそらく地磯だろう。
そこでサナギ餌(※1)の巧みなふかせ釣り(※2)で、夕餉用の魚を狙う釣り師が面白い光景を眼にしたと言う。
※1:餌のサナギは絹糸を産むお蚕さんのご幼少期、すなわち蛾(ガ)のサナギ。独特な香りがするが、実はこれが魚へのアピール度満点。話だと我々の祖先は食用にしていた時期もあったようだ。それは中国や日本でも先人達は食べていたと言う話で、この話の語り部も一時期食べたと言う。まぁ不味くは無いだろうと思うけど。「で あんさん、食べはったんで?」……悪いけどその質問ムシさせてもらうよ。

 地球上に存在する生き物や植物で、きつい毒性のモノは別として砂糖・塩・胡椒・しょう油味で焼くか煮るか炒めれば、そんなに不味いものは無いと思う。まぁ黄金狂時代は、チャールズが革靴を茹でても煮ても、硬くって噛めなかったようだがね。
※2:オモリを使ってエサを早く沈めると言う技でなく、エサと針と極小ガン玉のみで、汐の流れに任せる自然な釣り方。仕掛けが軽いため、ちょっとした竿捌きのテクニックが要る。まして日が暮れてくると、なおさら仕掛けを性格に投入しなければ釣りにならない。ただこの釣方の良い処は、周りが真っ暗になっても釣りに成る。それは魚の当たりをカツンとダイレクトにキャッチ出来るからで、このテクニックは渓流でも〝脈釣り〟と言って古くから幅広く活用されてきた。勿論フライフイッシングのメソッドにもある技だ。

 釣り師はやや沖に小さく張り出した低い磯場に立ち、先ず左側を狙ってサナギを投じた。軽い仕掛けがゆっくり小さく沖に向かって流れる。西に大きく傾いた秋の陽射しがが眩く海面に映る、実に静かである…。
 
 気がつくと、先ほどまで垂れ込めていた靄も晴れてきたようだ。 
第二投はやや右前方に打ち込んだ。と同時に静だった足下の汐が、小さく磯に砕け始めた。すると沖の波間に命の花っと違えた、見ると水面のそこかしこに小さな泡ぶくがフツ フツ っと出ている。
待てよ、つり師は仕掛けを抜き上げ、片ひざを折り水面を凝視した。よーく見ると泡の水面下に何か黒い陰が鈍い光沢を残して走った。 なんだろう、魚には違いないが大物でしかも素早い「ボラでっか?」
いやそうではない、暫く見ていると多少赤い実が残るスイカの皮や、少しの実が汐に乗ってゆっくり流れている。誰かが捨てたのかそれとも他に。
待てよ、そうか海水が動き始めたのだ。これはマレーネでモット飲んでって?だったか一度耳にしたフランス語、いやぁーちゃんと覚えておけばよかったよ。
 
 〝Now incoming tide〟か〝Rising tide〟だって、要は上げ潮。
次にショートホープほどのスイカの欠片が、ゆっくり漂い流れてきた。するとその水面がモワ~っと大きく盛り上がった一瞬、スイカのカケラがスッポリ消えた。

 食用虫と言えば一時期ミミズ騒動あった。だがこれは、単なる流言飛語だったのか。ミミズの踊り食いねぇ、別に食べたいとは思わないが、もしかするとだアレに効き目があるかもな。「…」
ところでおまえさぁ、ミミズと牛肉の合びきミンチボールやハンバーグ出されたら味判るかい?「自信おまへん」だろうなぁ、じつはおれもネェは。
フランスではアリのソテイがあると聞く。あのサソリだって食ってきた人種も居る。
それに蜂の幼虫は昔から原住民にとっては欠かせない蛋白源とされて来た。
カブトムシのそれなんか旨そうだ。「カルボナーラでいけそうでんな!」 まてよ、ベーコンとのコラボか、うーんカルボナーラならいけるぜ食いたくなってきた、よっしゃぁ拵える!
「またお得意の風呂の釜でっか。」セミは勿論食用になるし、そうだそうそう忘れちゃぁいけないイナゴの佃煮だってある。
 
 佃煮と言えば、長野県伊那谷辺りには〝ザザムシ〟って言う昆虫の佃煮もある。 これはチョッピリほろ苦甘しょう油味で悪くない、どちらかと言うと熱燗でちょいと摘んでって処。
ザザムシのから揚げもあり、これらは郷土料理や土産物として定着している。そんな食材に成っているのは、ストーンフライ(カワゲラ)やカデイス(トビゲラ)と言う昆虫の幼虫。
この虫は清流や湖に生息している水性昆虫で、幼虫から変態して成虫になると言うからさぁ大変。「何が?」いや別に。
例えばトビゲラは卵→卵孵化→幼虫→蛹(水中で変態)→水面に一直線浮上しあっと言う間に羽化(ハッチ)→成虫になって飛遊→交尾→産卵というライフサイクルで、これを完全変態と言うんだ。
一方カワゲラやカゲロウは蛹の時期が無く不完全変態なんだ。「詳しいでんなアンさん」 あぁ、フライフイッシング関係の仕事をしていたお陰なんだ。「へぇ…釣りも学問的に捉えれば捨てたもんではおまへんなぁ。」あぁ、それを反面教師って言うらしい。
「ほらこないだのセミの、いやジッターバグの話なんかほんまあんさん釣りのプロでんがな」いやぁそんな大それた事言われると照れるなぁ~まぁ自分で言うのも何だが僕はちょっとしたセミプロかもな。
 
 カワゲラのほうがトビゲラよりも冷水を好む為、やや上流に生息する。カワゲラは岸よりの水中の石の裏をのそのそ歩き回っているが、トビゲラはあまり動きは早くなくおっとり型でそだなぁ〝怠け者〟と言ったイメージで採集は簡単なんだ。
ちなみにカゲロウはカディスより冷水性で、チョロチョロ動き回る平たい固体や、ピンピン跳ねる細長いモノも棲息している。 だから僕たち釣り師はカゲロウをピンチョロとかチョロ虫と呼び、ヤマメ・イワナ釣りのエサに用いている。 「脈釣りかなんかで?」お!憶えていたんだうれしいねぇ。

 そう言えば、興味のない方には全くお呼びでない話だが、面白いと言うかエコロジイが好きな人には興味深い話がある。これはディスカバリーチャンネルでも見ることはまずないだろう。zoom zoom~zoom in
奈良市近鉄富雄駅西口改札を出ると、そこからは見えないが道路の向こうに富雄川が流れている。その左手一番街に入る鳥見通りに新富雄橋が架かっている。
橋を渡り正面が郵便局と、ツタヤの対面から川原に目をやる。「へてから?」
するとだ、たまにカラスが自分の体ほどの川底石を口ばしでひっくり返している。
「かいぼりでもしてまんのでっか」井の頭…じゃぁないじゃぁなく、貝を掘ってるわけでもない。このカラスはハシボソガラスだが、けっこう口ばしに力があるのが分かる。
彼は時々お目当てのものが居たようで、これを満足げに啄ばんでいる。実はこれがトビゲラの幼虫である。 どこで学習したのか、先祖が釣師だったのか?まぁ君は食べ物にクロウする事は無いだろう。
沢山居たカラスでも、この捕食行動を取っていたのはいつも同じ一羽。「美味いか!」って声をかけたら「アァー」っと一声鳴いて、後からやって来た二羽と合流し三碓(※3)の方に飛んでいカァー。おーい達者でなー風邪引くなー「 カヵァー アー カァ … 」
※3:「富雄のちょうちょうさんに質問しまっせ、三碓は南都ゆうじで?」 「あんたはん これ読めまへんか、これはなぁそのまんま〝三つガラス〟でんがな」、地元でなきゃぁ読めないよね。 蛇足:京終とか 帯解 って読めますか?これはね「やめとけって」

 ここでやめれば良いものを=僕はよくマーケットに買い物に行く。それと何処の町に行っても、先ず市場で生鮮食料品を見学するのが面白楽しい。特にお惣菜やお弁当コーナーのご当地モノに目が引かれる、が買ったことは無い。
それと野菜や魚の価格にも興味がある。 身近な生鮮食料品、特に好きなサバ・イワシ・サンマなどの青み魚やタマネギ・ニンジン・ジャガイモそれにキャベツとネギと言う、庶民の食卓には欠かせない野菜食材の値段が気になる。
ここ数年は夏の猛暑と一部では例のゲリラ豪雨、かと思えば雨不足。その性かキャベツやホウレン草、小松菜などの葉物野菜の出来がよくなかった地域もあり、価格が激しく変動している。
例えばキャベツは特価98円から400円まで、と言う風に価格差が大きい。それで高いキャベツを見ると、串は無論お好み焼屋さんもトンカツ屋さんも大変だろうなぁって、自分事の様に思う。
野菜などの高値は、そのまま昨年のクリスマス前から年末に掛け、一段と高値を維持している。それと玉子の特価サービス(ワンパック10個入り¥98)も昨年秋口からストップしてしまった。
理由…おそらく夏の猛暑と残暑でニワトリが夏バテしたのだろう。このままだと庶民の食卓からお好み焼きが消えて行く?
でまた、別の話をフツ フツっと思い出した。 実はこれも神奈川県三浦半島南端三浦市での事なんだ。

 三浦市は海岸線は別として、地形はほぼ高台(標高は50~60m?)。充分な日照と潮風が流れる台地で、土壌豊かな農場が広がっている。
だがあいにく台地には水量豊かな河川がないため、稲作用の水田は無くキャベツやダイコン・スイカの名産地で知られている。さらにまたその歴史も古いようである。
関西の方でも三浦ダイコンや三浦スイカと言う名前を、一度や二度お聞きになった事あるよねぇ。え!ご存知ですかよかった、話が楽ですありがとうざいます。「ちょっとゴがおまヘン」 ごへんさい。
ダイコンもキャベツも美味しいが、中でも三浦スイカはチョー大物で甘いのがウリ物。
海水浴客もここ地元三浦スイカを買い込んでからいざビーチへ、と言うほどの人気モノ。
あのねホント美味いのよ皮まで。「皮でっか?」 あたぼうよ、スイカの皮喰わねぇでどーこ食べるんだよ。「ほんま アンさんはカワったお人やなぁ…。」
「せやけど美味いと旨いはどっちが最上級なんか、おせーえてちよーだい」すっごくと言う時は〝すごく美味しい〟でメッチャと言う時が〝メッチャ旨い〟まぁどちっもチョマイウーなんだ。

 あれは確か1980年前後だったか…、信じられない事がテレビや新聞で大きく取り上げられた。そう一大事件が勃発し、神奈川県警が直ちにその現場に急行した。
その年は天候不順で全国各地で野菜の出来が悪く、特に葉野菜の価格が急上昇。「今はウナギはんが頑張って昇ってハリます。」まったくだネェ。
それでだ、キャベツの価格まで異常な高騰でだ!そりゃぁ大変な騒ぎになったもんだ。「まぁそないに高ぶらんでも」だな。
当時売り物になり始めたトンカツ屋さんのキャベツ食べ放題が無くなるどころか、最初に出されるキャベツの量その物が少なくなった。キャベツばかりをカジッテいたホンの数年後だと言うのによ。
事件…もうお解かりでしょうね。そう広大なキャベツ畑から、収獲間際の春キャベツが全て忽然と消えたんだ。その量というか被害額は確か、ベンツ(クラウンだったか)が買えた額だと記憶している。「せや!キャベンツかキャベクラ。」くっだらねぇ。
事件の数日後、たまたま現地磯釣り取材のやり直し(※)もあり三崎町に出かけた。ほんと目を疑ったが、あの緑豊かな畑は真っ黒になっていた。
まぁちょいと前は、収獲したばかりの高級ブランド米が倉庫から消えたりもした。人が汗水流して拵えた、天と地と水の恵みを怪しからん!ええい精米して、違った成敗してくれようぞ面を上げい。 ※:取材当日大幅に寝過ごしちゃって、約束時間よりななんと、5時間遅れの現地到着。結局取材相手とはすれ違いの一日だった。

 時間、まだも少しあるよね…ここ数年の夏の暑さと来たら、思いだすだけでも汗ばむ。「ほんま今思いだすだけでも、なんや汗出てきまっせ。」ほんとうだね。
これだけ毎年気温が高くなって行くとだ、次の東京オリンピックは大丈夫だろうか?「そら心配でっけど、冷夏と言う事も無きにしも非ず」。まぁどっちかだろうな…5月か10月に出来ないのかね。
いやぁくどいけどマジ暑かった。で野菜農家の皆さんや、漁業関係の皆々様も本当にお疲れサマーズ大変でした。「今年はどないなるんでっしゃろ?」
猛暑でも雨不足でも露地栽培ものと違って箱入り育ちの野菜達は、比較的安定した供給で値段もまぁ普通。「箱入り育ちゆうたらもしや」そうモヤシは価格も入荷も安定した庶民の強い見方。
ナムルは勿肉野菜炒めやニラモヤシ炒め、それに焼ソバにちょっと入れるだけで食感が良くなる。まぁ大げさだが、僕はモヤシナシの食生活は考えられない。モシモヤ「もおええ はよー京都行きなはれ」
でもね、最近石油の原油価格の高騰で、今後の物価の上昇は避けられないと言うニュースを耳にする。例えば漁業に欠かせない船の燃料代も当然値上がり、それが魚の物価に直接繁栄する。
1尾70~80円でも高いね、なんて言っていた秋刀魚が150円もするんだぜ、どうする。「せやかて秋刀魚の蒲焼の缶詰そない値上がりしてまへんけど」解らないねぇその辺りは。
そのうち秋刀魚1匹500円? それでなくとも魚離れ日本人が、果たしてこれ以上高い魚を買うだろうか。行き先を考えた辛い決断だろうか、中にはすでに廃業された漁師さんもいるという。
さらに今、僕達の家庭に届く海産物も野菜も、そのほとんどが北たから南からトラック輸送でやってくる。この燃料代も気にかかる。「フィリッピンやタイワンバナナも徐々に値上がりしてますな」
またバナナに手が届かない時代が来る。「今のうちに食べとかんとあきまへんなぁ」でもまた見れるぜ叩き売り。「さぁさ寄ってらっしゃい見てらっしゃい、寅さん復活でんな」いいねぇ。
農業にも当然オイルは欠かせないエネルギー燃料。原油の高騰はやはり農産物にも大きく左右する。さらにTPP問題の行方はどうなるのか。今はまだ高くてもお金を出せば物は買える時代。
でもな、異常な人口増加や天候不順、加えて自然破壊…忽ち食料が枯渇する。いくらお金を積んでも何処を探しても物が市場に無い時代が来る。「あんさんは魚釣って生き延びるんとちゃいますか?」
馬鹿言ってんじゃないよ、海水温の異常な上昇で磯枯れ。さらに山の水源は干上がり水不足。岩魚やヤマメはもはや…想像するだけでも恐ろしい。
そんなSF映画も一緒に見たよねタカトシ君、「チャールトン・ヘストン主演『ソイレント・グリーン』やろ」お!覚えていたんだ。「あの宝石より高い小さなリンゴをなぁヘストンが芯まで食べるやろ。」
そんな時代が来ることを、半世紀前に予言されたのが兄の親友で、僕の大先輩のドクターK。氏のアイディアの一部は既に始まってもいるが、さて今後の行方は。
僕にはチョッピリ不似合いな話をしてしまったが、どうなるんだろうこの宇宙船地球号の行き先は。
誰か地球を太陽から少し離してくれ!おーいMAN OF IRON&SUPERMAN。

 あーつまんない~話題変えよっと。えぇ…こんな話を聞いた事がある。嘘かホントか本当かどうか、それともご存知ですか?
チョー有名な大学受験の入試試験問題で、次の○に当てはまる漢字を記入せよと言う=○肉○食、って~んなの簡単まかせなさい。
答えは最後に、なんや何処かのTV番組みたいやな、ほなチャンネル変えたるって、ム ム ムって、デジは切り替わり遅っそーい!気短なんだ僕。

 なんだこれ?、そっか○○TVか。またグルメレポート、朝からホルモンに串カツねぇ。
ところでホルモン中国語で「下水」って月水金地火木土天なぁーんてあったけど。
じゃぁ「上水」は正肉?生肉?精肉?なんて言うかなぁ。
それで西はホルモンで東はスタミナ焼ってか。タン・ハツ・ミノ・心臓・脳天・雑巾ことセンマイってこれゲスイ。さらには人気のシマ腸なんてほんと旨そう。それにマタンキにコブクロか、奇麗ですかこれ。
どうしようかな…行ってミルク~天才タケボンいらっしゃーい。「ほなええか、き北のな は廃鉱になった鉱山とかけてなぁ」ふんふん「破れたぱ パンツと解く」心は「たた 玉に金が出る」ってやっぱゲスイ。
後は砂肝にサエズリっと尾っぽってイケネェこれ鳥だは。ホンと美味そうだ。あとは〝粉もん〟さえあれば、と言う時代でもないかも知れないね今は。でもほらやっぱり真打は粉モンで閉め。
でね、とにかく関西はホルモン屋さんが多い。チョーっと古い表現だけど、やっぱりアブラコテコテがお好みですか。「へぇさよでんねん、ワテは仕上げにカスウロンか牛スジ焼ソバ」やっぱりねぇ。
ホルモン屋さん、コマーシャルでもおなじみの専門店から、間口一間ほどのスタンド・バイ・ミーなお店まで、いったいココ大阪に何件あるんだろう。

 豚肉の消費量日本一は沖縄だと聞いた事がある。「何処で聞かはったんで」地元沖縄だけど。「ほんなら間違いおまへんな」まぁな、いや僕には分からない。
ところで日本でのホルモンの消費高トップは大阪なのどーなの?またその性なのか、ホルモンそのモノが東京に比べて少々高値だと思う なぁ。「高ぁーい!」とカミサンが申しております。
僕もカミさんもモツ煮込みが好きで、品川のモツ肉専門卸店で仕入れてはよく煮込んでいた。でもこちら大阪では高くて、チョイ躊躇てしまう。 
でもホルモン焼〝専門店〟なら小遣い程度で気楽に行けそうだよね、ねぇ赤井さん。実は正直なところ、僕はまだ専門店には行った事ない、近く行ってみたい。
出かけるんだったら京都西京極『情熱ホルモン』あたりが静かで良いかなぁ。「アンさんスーチンさん交通費で飲めまっせ」それもそうだけど、それ何処かで聞いた、まぁいい。
いけねぇ!京都急がなくっちゃ それー!っとやっぱり外は雨か。サンダルじゃぁソックス駄目か、オーソレーサンタールこれもオジンくさぁー。でもあの人みたく素直に素足に成れなくて。

 チョッと前は〝鍋〟に火が付いたようだけど、僕は鍋より焼が好き!「そんなら鍋焼きホルモン食べなはれ」うっそそんなのあるの?いや、あっても良いねぇ。「ほれがホルモン鍋」そっか。
確かにそうだ、鍋焼きうどんってあるが焼かれているのは土鍋。中みは煮込みうどんだもんねぇ。
それでも僕はやっぱりビールに焼酎に〝焼〟が旨いと思う。でもねぇ 
W’s Robinson も歌っているのかな ♪Smoke Get in Yore Aye…。
「何をぬかしこメリケン粉(※4)パンパカパンのお○ん◎なすのアンポンタン!いまどき煙モンモンの店なんかあるか、この○◎」~「だだだぁーれが○◎やねん」これかつての大阪のね「ごっつ懐かしいやないかー」
ホルモン、一般的には女性ホルモンや男性ホルモンなど、生物・生理学上のホルモンで、体に良い物・元気が出るモン(モノ)と言うイメージでとらえられていた時期があったと思いません?か、そうですか。
でね、〝ホルモン〟って言い方よりも、口十さんのようなセレブなお嬢たちがドレスで入れるようにって、チョッとカッコいい名前に出来ないかと考えたんだ。「ええのでけましたやろか」
ホルモンヌ大学、マルシェ・ド・ホルモーネ、ホルモニア…およびでない?「何ーんか北京原人みたいや」じゃぁホールモーニアってのは、「どっかで耳にしたオーケストラみたいやなぁ?」そうかだめか。
ホルモニーニョってまた異常気象か、ホルモニータにホルモネーゼって、これじゃぁどうしようもねーぜ。やっぱりホルモンはホルモンでいいと言うのが結論。

 僕は小さいときから〝ほるもん〟つまり〝棄てるもの〟と言う認識が強い。牛や豚肉それにXXXXの臓モツで一般市場には流通せず、廃棄処分されるモノと言うイメージだ、モツたいない。
さらにマグロの大トロもホルモンだったと言う、行きたいか!もう一度そんな時代に。行こう一緒にデロリアンで!だけどスシローはマダマダずっーーーと先。ほな僕ニギロー。
僕らの幼少から青春時代、ホルモンは専ら屋台か古汚ーい飲み屋のツマミだったと思う。だがソレを目アテに呑みに行ったと言う、アテにならない話もある。
※4:確か高校生時代の流行り言葉で、ルーツは漫才師か?何をぬかし粉メリケン粉、おまえの父ちゃん△べ□という風に続きがあったと思うがはっきり覚えていない。
ちなみにアメリカモノをメリケン渡来とか、港の近くにアメリカ領事館があるとメリケン波止場。 またその近くに公園があればメリケン公園という事だったのか。
「あんさんは?」モリケン。

 アメリカ人が出入りするBARはメリケン酒場。メリケン粉は小麦粉をアメリカの粉と呼んだことから、あメリケンの粉と成ったのかな。また僕たちの幼い頃は、父たちが諸外国物を〝舶来〟モノと呼んで来た時代。
確か高校生の頃まで、メリケン焼と言うちょっと変わったお好み焼き風のフードがあった。今は死語なのか未だあるのか聞かないが、ジャンクなモノなのかどうかもハッキリした記憶は無い…でも食べている。
僕たち子供はお好み焼きを〝洋食焼〟と言っていたから、もしかしたらメリケン焼はメリケン粉焼だったら結局は まぁいい。

 1961~2年前後、何の映画だったかA面は産業スパイを描いた『黒の試走車』だったか?そのB面だったと思う。確か阿倍野のアポロ座(※5)で見た映画。お役人か企業戦士だったか、この映画のタイトルは忘れた。一体何を観てたんやろ僕ともう一人。
(※5:いやぁ観劇した?今でも同じ場所に在るんだ、でもまだ行ってない。)

 ともあれ映画の展開では、計画事が上手く運んだようだ。と来れば先ず軽く一杯だ。
盛り場のハズレ、これを場末って言うんだろうか。柳だったか?木の下の赤提灯の屋台、ささやかなる祝杯~いいねぇ。
客のお目アテはもつ論〝モツ煮込み〟演じる役者の口の動きは「旨いね!」と言っている。この引きのカメラアングルなかなかのモノ!同僚がウンウンとうなづく。
観ている僕の腹の虫も大きくうなずく、と同時に隣のタカトシ君「モリケン帰りいこや」と大きな声で囁く。二人の息が合い友情の絆がさらに強くなる。すると前のおっちゃん「ワシと行くか」
と、その屋台裏にバケツ担いだヨボヨボの爺 さんがやって来た。この歯抜けの爺さん(※6)は嬉しそうに、なにやら入ったブリキのバケツを屋台のオヤジに手渡し、銭(千円札)を握り帰っていく。
このオヤジ、どうやら〝 WANTED DEAD OR ALIVE〟プロの〝賞金稼ぎ〟である。
ところがだ!バケツの中身を見てしまった客は、ハンカチで口を押さえながら屋台から飛び出す。この演技はちょっとオーバーだと思った。何の映画だったっけタカトシ君「…さぁ?」だって。
たしか野良犬か宿無し?と言う映画があった様な気もするが、これではないと思う。
※6:この爺さん役のお方、チョイ悪オヤジ役が上手いんだ。
「飲んだくれのしょぼい爺さんやらせたら天下絶品でんな」それ一品だろ。「ラーメンでっか」

 昔々そのまた昔、
とある山奥に吉兵衛と言う爺さまがおったそうな。この爺さまはの 大きな声では言えんがの○▽×□がの一つしか~まぁ直ぐに解ることじゃ。
それはそれは働きもんでな、朝も早よーからおてんとう様が傾くまで、わき目も振れず畑仕事に余念がなかったそうな。
そんなある日の夕方のことじゃった。何時ものように畑仕事をすませての、掘り起こした芋さ担いで家路に急いでおった。するとじゃ、
高い梢から蝉がの、まるで吉兵衛を待っておったかのように、突然大きな声で鳴きよった。「つくつくぼーし つくぼーし おーしんつくつく かたきんよーし かたきんよーし じい じじい――」とな。
これを耳にした吉兵衛さんは、それは大そうご立腹でのう、頭にきて呟いたそうな。「一体誰に聞いたんじゃろう?なんでうら(※7)のアレの事をばしっちょるんか…」
そのようなことを考えながらじゃ、家までもうあと少しのところまで帰ってきよったんじゃがの~高いまっ赤っかな夕焼け空に、ピーヒョロローっとトンビが一羽クルリと輪を描いたところでのう、カラスが「くわー!」と鳴いたのじゃ。
すると吉兵衛さんがのう!「そうじゃいかんいかん〝クワ〟を畑に忘れちょる」と気がついたのじゃった。
じゃがのう、せっかく夕餉の支度の煙立ち上る煙突が見えるところまで帰ってきてじゃ、またクワを取りに帰るのもなんじゃのうと困っておった。
吉兵衛はの、また呟いたのじゃ…「あのカラスはうらに忘れ物を教えて見上げたもんじゃが、うらの庭の鳥は飯ばっかり食うだけで玉子も生まんようになったに、何ーんの役にも立たん。いっそ今夜婆さまと煮て喰おう」

 ではここで、閉めはヤッ君どーぞ「えぇ!急に振られても…!はぁーい、そこで吉兵衛さんの家で飼われているニワトリ鳥はいったいなんと言ったでしょうか ではハ~イ一緒に!」~〝トートト トッテコーカー!〟
※7:うら=これは和歌山言葉だと思う。一人称で〝私〟つまり自分を称している。でも〝うらの庭の鳥〟は裏の庭に居るニワトリであるが〝私のトリ〟のどちらの解釈でも良いのだ。
注:この話は小学生3年生の頃、小西長兵衛さんが真剣に話してくれたもの。うん、もしや長兵衛さんは片…。 尚、長兵衛さんに付いては第一章 故郷の話をしようをご参照あれ。

 2010年夢中の旅――
頃は8月中の頃、ほんと茹だるようなまっ昼間。奈良学園前から久振りに大阪に向かった。日曜の昼時、さすがに近鉄快速電車も空いている。
戦争が終わって僕らは生まれた、戦争を知らずに僕らは育った。大人になり、もう一つ壮年になって僕らは奈良で出会った。3年間お世話になった職場で僕らは出会った。
そんな加齢衆トリオが目指すは〝串カツ〟もちろん地元奈良にも何軒かある。でも、どうせナラ大阪でという事に決まった。何で大阪がいいのかなぁ赤井さん。「………」
鶴橋でも玉造でも何処でもよかった。昔の記憶を頼りに鶴橋からさらに京橋に向った。改札を出るとなにやら懐かしく、らしい光景につい歩幅が大きくなる、そう一刻を争う。 
何軒かあったが立ち飲み『まつい』で「食べない」、どーしてじゃ?「いや食べます」、食べるか?、「食べれば良いじゃない」、じゃぁ食べようか!と言う事で、もっと良い店を求めて歩き回った挙句~結局まついで決まり。
「それで合ってまんのかさっきの五段カツ用」いやまったく自信ない。「それはまついでんな」くっだらねぇ。
僕はジョッキーよりチュウハイのグラスが すみまー…でもいいや、郷に入れば何とやら。 あぁー生中が乾いた砂に水の如く、五臓六腑に浸みていく。一体誰が作ったのこんな旨い飲み物、チョーアッパレ!
20歳も遠に過ぎたころ、東京豊島園プールのビヤガーデンで、大ジョッキー8杯飲んだ事を思い出しながら躊躇なく2杯目。そう言えば大ジョッキーって無くなったね。

 やっと一心地ホッ、お!〝おでん〟でんがなこの夏に、いいねぇ牛スジ2本・コンニャクもチョウダイ~グニュリゴニョリ柔はらかふぎふ硬はへぎにゅる美味すぎ「ズはいりまへん!」おやおやチキンの唐揚げって何で。
頼んだの、いや飲んだの いつ 誰が 何の為にわ!何コレウマ! いやサクラではなく色鳥ドリに揚げ散らかしたこれ旨ぁ~酔っ払ってきたのでやめるようーふゲプッ!。
でも真昼間っからこんなに大勢の仲間がネェ あんたも好きネェ。しかし夜勤明けって方もいるだろう、それに日曜なのにあのネクタイのお方はing。でも俺たちゃぁ普通の昼飯、「いいや前やで。」
あぁー喰った食った。 元気なオジサントリオで飲んで食べて、B級グルメの虫が再び目覚め、しまった事になった。ほんま食べすぎ!これで一人2千円ポッキリこれっきり?え!行かないの。
なにぃオマケにおつりってか、んなの要るいる お!んなにあるの。それで儲けはあるの…そうなのか「なんやてか?」食べるだけで、飲まない客だけじゃぁカツカツだって。
でもね、「アンさんデモが多い方でんな」生まれつきさ、でもね串カツの一本100円って安いのか?こんなモノなのかどうなんだ。「どーしてじゃぁ?」いやぁまぁいいや、でもさぁ。「なんや、あんさんのでもはでもでも、いつも歯がゆいじれったい。」
しかしさぁ、さっきから商店街の奥の方、何か気になる。京橋って戸越銀座か蒲田?違うか、奥が深そうだねぇ。とても日帰りじゃぁ物足りない、ねぇ泊まろうよ「んなあほな」だって、ごもっとも。

 大工の南さん(※8)のエスコートで、大工職人さんの竹下通りって言ってもねぇ。
昔ほどの活気は感じ取れなくなってしまった堺筋・日本橋界隈をゆっくり探訪。
それで何軒かの大工・電動工具など見物して遊んだら、ほーら懐かしい五階屋だそーれ! しかし、道具屋さんの数が少なくなった、それでも先代からコツコツ商いを続けてきた店もある。
商売は飽きないでやってこそ〝商い〟て言うが、ここでネイチャー・コール・ミー イン。
※8:南さんはね、図のバリ!先ずはサッカー日本代表ザッケローニ監督と、K-1ジェロムネ・バンナと南さん3人を軽く混ぜて麹菌を加え、一晩冷蔵庫に入れじっくり発酵。
翌日これを取り出したら常温に戻し、イーライ・ウオーラック(荒野の七人のカブレラ)を足し入れ4で割ったようなお方。そうお住まいは京都ワヅカだが人格もカナリの男前。
もうお一人はセニョール・シーちゃん。そうだなぁ、ほらっ あれ?あぁ出て来ない、土いじりがお好きなお方、それで確か八ヶ岳かアルプスの山中に越してレストランか何かを…。
知ってる人は?手が上がらないねぇ。その後TV出てこないと思っていたら、息子さんが跡を まぁいいか。つまりそのお方とシーちゃんを足して2で割って0.2掛けた感じ、このお方も男前だよ。セニョール・シーちゃん、お金が溜まったらお一人でイタリア旅行、かっこいいだろ。速報:出た!と言うより今朝カミさんから電話で〝下〟は解らないけど〝柳生さん〟そうヒロシです。

 「あんなぁー ここいらで入るか」と南さん、「煙草大丈夫か」とセニョール・シーちゃん。僕達にはチョッピリ不似合いな…でも無いか Anna Colors Coffee でブレイコー(※9)。
ねぇ、近ごろ昼飯は〝サラめし〟って言うんだって。「なんやあの皿一枚かいな」=え?いやその通ーり〝ワンプレート〟しかしあの男の子、アンな量で足りるの。
「少食けいかいな、ほんま今の子は食べんなぁ」出す物だして、レイコー(※3)で息を吹き返し再びポンコツのイグニッション・スタート!勇気凛リン僕らは壮年探偵団、まーだまだこれからでっせ。
勢いで日本橋道具屋街(東京で言うかっぱ橋)から千日前の喧騒の中、ほろ酔いか錯覚か。僕はまるで過ぎ去った遠ーい日を歩いていた。何時しか3人は無言で新世界に向かっている、しっかし暑い。
眼ん玉外して氷水で洗いたい、出来たら良いね!。夏でもチョイこの数年前までは陽当りを好んで歩いたが、今は知らずしらず陰を求めて歩いているが日陰全く無し。
※9:その昔関西ではアイスコーヒーを〝レーコー〟冷たいコーヒーと呼び、カフェオレを〝ミーコー〟つまりミルクコーヒーと言っていた。ブレイコーはレイコーでブレイクタイム。

 何年ぶりだろう通天閣に辿り着いて驚いた。田園お調布の友人が、一度ぜひ行きたいと言うから、二泊三日でエスコートしたことがる。それからだとすると15~6年なんて、なんとえっとぶり(すごい久しぶり)だろうか。
街も店も何もかもが一段と新世界になっている。古びたのは老いら達だけだよ。あの土手焼屋は?奥行きがあって確かこの角辺りだったんだ け   ど。
店の厨房に立つ人も客達もスッカリ若返り、どこか違う街に来たようで還暦トリオにはもはやお呼びでない?お呼びでないだって、こらまた失礼しました!でも帰らない。
有名店か?長い行列ねぇへえええええええぇ75へぇ、串カツを並んでまでネェ。でも僕たちは奈良ばない。

 また飲んだ、もちろん串カツを喰い土手(※10)のなくなった皿地の牛スジも食った。これはこれで旨いんだが、また血が騒ぎ出したようだ。「なんでっか?」ってね、せっかく治まりだした血中のグルコースが増殖中。この時の血糖値はどれくらいあったんだろう、おそらく400~500を軽く越えている。
急性糖尿疾患、でも一杯歩いたからな~んてヘリクツ言ってって、屁理屈ってどんな靴?「底の減った靴やがな。」それは理にかなった理屈だ。やんなって!な~んて漫才(※11)あったよね。
立ち飲みも良かったが、やっぱり四足が良い。歩き疲れたのだ、ちなみに本日ココまでの歩行数は12,000歩(7.8km)で647kcal消費、あと1万歩は歩く予定。
遠いあの日途方にくれ佇んだ、懐かしい思い出の天王寺動物公園の入り口が見える。まるで走馬灯に乗って回っているような真夏の昼下がりの白昼夢、夏の終わりのハーモニーサンディ。
※10:U字形の細長いカウンターの上が、これまた幅30センチほどのカウンターの長さだけ長ーい〝土手〟その中は味噌ダレがフツ フツと香り立ち僕達を誘う。
味噌ダレの中は、牛スジ・コンニャク・アツアゲはあったか?。 冬場は牡蠣もあったような気がする。そんな大きな串がギッシリ逆立し、それはそれは壮観だった。
注文すればホール担当や土手見回り役が取ってくれる。だが自分で取るのが流儀だったと思う。何本食べたかも自己申告だった、でもこれは少なからず問題があった。
あの頃ホルモンの仕入れも安かったんだろうか、大串に大粒のスジ肉がプリップリ、ホンと持つと重かった~なぁーんてね。食べさせてあげたいよ今の子達に元祖土手焼を。
※11:〝やんなって〟と言うギャグで大受けしたのはWけんじ。ごめんねごめんねU字工事と同じ栃木ナマリだったか?忘れた。伊達のロイドメガねが東けんじで、宮城けんじ二人のボケとツッコミおもろーーー。
屁理屈ってどんな靴~これもWけんじのギャグだったと思う。

 串カツ屋、今も昔もなんぼ喰ってもタダ?(〇円)のサービスキャベツ。
昨今はまるでレンゲのように上手くカットされている。コレでソースをすくい手前皿に入れる、何時・誰が考えたのか良い進化だ あっぱれ!
でもねぇ、詰襟の校章(夕陽丘中学校)外し「シ!」手遅れだって今さら。実はタカトシ君と立ち食いした頃はね、キャベツは小さく小さくカットされていたんだ。それをいくら無料とは言え、僕たちはけっこう遠慮して食べていた。
下手するとキャベツが残り少なくって、ドッチが追加頼むかカウンターの下でインジャン(じゃんけん)して決める~そんな時代があったねと 何時か笑える日が早きちゃった。

 その当時から、やはりソースを二度付けしてはオヤジに叱られた。でもあっち向いて串揚げているオヤジに、なんでこっちが二度付けたのが解るの!そうか!今解ったぞ、タカトシ君あれだアレ。
でね、何で客がソースを二度付けし始め、またそれが禁止になったのか、ここ新世界でやっと閃いた!「ホンマおおげさなお方でんな。」何をヌカシ粉、これはもしかしたら飲ーメルショーもんだよ。
それで聞きたいってか、大した事ではないんだ。それは 当時の串カツのアカXXの肉が硬くってね、一口目はどうしても衣だけが口に入って肉は串に残るんだ、だからつい二度目のソースをと言う独断。
本当はね、やはり衛生上の問題があったと思う。それにソースだって決して安くはなかっただろうし。あの時代、キャベツがもっと大きく切ってあればね。でも高かったんだろうなぁキャベツ。
○肉○食の答え:多かった受験者の答えは=焼肉定食だって。
だけど正解は=弱肉強食。これ出題に問題あり責任者出て来い!(※12)僕は「ただ今留守をしています、御用の方はピーーー」
※12:責任者出て来い!これは幸朗の名セリフ。人生航路いや、ぼやきの人生幸朗とツッコミ生恵幸子ご夫婦の〝ボヤキ漫才〟。とにかくなんでもない小さな事にボヤク、これがたまらなく良い。たとえばこうだ、でも止~めた。

 ただ今京都西京極から天王寺まで帰ってきたところ。でも最近何だか知らないが、歩くと息切れがするし胸が痛む。別にすいたらしい恋心も無いし…これは年の性か?それとも運動不足か梅雨の性、んな事とは梅雨知らずなぁ~んちゃって。
何があったのだろう、雨なのに駅周辺凄い人。その人ごみを逃れてと思ったが、逃れられないままQ’sモールからイトーヨーカドー。
欲しかった物が無く、ベルタ地下関西スーパーに行くと?どうしたことか人がいない。
ついに戦争勃発!それはチョッと大げさだが普段でも少ない人影がホンとま ば  ら。
カレーの仕込に使うセロリを買って、場外のオジサン店に行く。一口大のピッタンコジャガイモ1kg 100円! 長茄子3本100円、これでブタバラ肉と茄子カレーも良いが明日はマーボ茄子。
「オジサンいい茄子なのに安いね」すると笑顔で「近鉄ハルカスオープンで客が来ないから」あぁそうか、なるほどやっぱり安売戦争勃発!それで人があんなにね、でもしばらくは近寄らないぞ。
その数日後、ランチにカレーパン。そう冷蔵庫でキンキンに冷した、ちみたーいカレーとバタートーストを食べていると、何か右の耳ガーの下がームズ~~~~~っと詰まったように腫れてきた。
 
 そうだ、あれは3年前。6月それも調度土曜の同じランチタイム。手前弁当を食べ始めたサドンリー!「森もっさん、何やそのホッペタは?」とザッケロ・バンナーニ南さんが愕くほど膨らんだ。
ほんと鏡をみて噴出した。 セニョール・ヒロシーちゃん「ははよ医者行き」って言っても土曜日だよ、「せやったか」シー・セニョール。
あん時はそう左耳の下が、急にモワァーンって膨れ腫れ上がって痛いの何のって。
何かが急に蠢き始めたのだ〝うごめく〟って春に誘われた虫か…そんな皮肉なジョーク追いかけるのもうおしまい止メ。

 近くの病院に駆け込んだのは3日後の月曜日、そこで奈良市右京高の原中央病院を紹介され、3日後MRI(※13)を撮る事になった。
ところが病院に着いたころには、何故か腫れも痛みもスッカリ治まっている。こんなものなのよね世の中って。帰りに病院横の平城第2ショッピングセンター(※14)に寄ることにした。
でもMRIのあの狭い空間に頭を突っ込んでビ^^^^^^ガ^^^^^^ピロロロ^^^^^^20分耐えた、と言うより爆睡してしまった。よほど疲れていたのだろう。
検査結果担当医師「流れたんでしょう」って、何が流れたのですか?「石です、時価千円の石です」…石?たった1,000円の、なぁーんだたいした石じゃぁなかったんだ。
実は今回は〝右耳下腺炎〟で、耳の下にある唾液分泌線に石が詰まると唾液が流れずに腫れあがる。ホラ尿道結石と同じ原理で、こちらの方が遥かに痛いと言うけど。
他にも原因があるようだけど、でも流れてよかった。どうして流れたかって?
やったんだ「痛いの痛いの飛んで行け!」って流石お祓い一発!運が佳ければ効果てき面、どうぞ試して合っ点。
※13:耳下腺炎の原因がウイルス性の疑いがある場合はMRIで、普通はCTスキャンだと言う。
※14:平城第2ショッピングセンターの入り口からすでにいい香りが漂ってくる。その香りに誘われたた訳じゃぁなく、前にも一度来ている。だから今回の行動予定にバッチリ入っていた。
そこは知る人ぞ知るなぁーんて大げさだけど『肉の松広』ココのコケッ!ちがったコロッケは注文取ってから揚げる。だから熱々(火傷に要注意)さくさくジューシーチョーうま。 勿論他にとんかつやメンチカツも揚げてくれる。
でね、初めて行った時にコロッケ18個とトンカツ2枚だったか頼んだのよ。したら可愛いオカミサンが、お一つどーぞって揚げた手をくれたの~って 手じゃぁないってば、揚げ立てがホンマ旨かった。 注:こんなお店何処にでもあるけどね。

 今度は右がハーレルヤ腫ーれるや…ほんとまいったよ。だって今回も6月の土曜日、人生はいつも意地悪。まぁ人生いろいろ事象も様々、また緊急お祓いやるしかない。
週明け20日(木)京都大学付属病院に、月一の予約がある。このタイミングで耳鼻科にでも咽喉科と思っている。その結果は、またご報告する予定。
とにかくこの週末23日は一年ぶりに、またオヤジ3人で豚足・串カツコース。それまでに治さないと〝喝!〟残された時間はあと6日~かつカツか。 

 じゃぁ、そろそろこの辺で「ちょっと待ってぇな、ほらホープほどのスイカが消えた話はどないなるんでっか」何?なんだって…あぁそうかスイッカリ忘れていた。「んなショウもない洒落聞きとない」
ほんじゃぁその前にチュウロック。「また飲むんでっか」あたりめえよ、話が長引いてよ、今夜も刺激が欲しいって喉が吠えてるぜよ。
スイカ甘いか塩ッパイか、海水浴客がスイカ割りを楽しんでからカブリつくスイカ。
チョイ昔、食べ残した皮は海に捨てられるケースが多かった。「ほんまはいけまへんなぁ」そうなんだ、だがね。
このスイカの残飯廃棄行動が面白いと言うか、そりゃぁ楽しい遊びに繋がったんだ。
「なにかブーブー鳴ってまっけど」まぁな、メールがおっと!オリンピックだってよ悪いなぁまたなゴメンよ。
「そそんな無体な、せやけどオリンピックがドウタラこうたら」 便利な世の中だねぇ。
つづく。

 まだ終わりま.初夏に買ったDウォークマン、そろそろもう一つと思いながら早数ヶ月。
4ギガなんて言うけど、最初から3.7GBって何で。0.3はどこに隠れてんのよ出てこいぜ←これも古っるう。
まぁいいか、ほんじゃまか久しぶりにドッと一人でQ’sモールでも行ってみるか。
あれぇ、ベルタ地下で何かイベントやっている…へぇ、懐かしい風船人形だ。
EDIONは3階っと。え!大バーゲン、ヤッターマン←これも古ううう、ホンとついているねぇえ!そんな喜びも束の間4GB寒梅ってうっそ。パソコンまで酒好きで、こりゃぁあかんバイ。
他の店に問い合わせてもらうが、やっぱり完売。「2GBのピンクとブルーありますが」って、今日は桃色気分でもブルーでもないので要らない。
今はもう秋、もうすぐ新製品が出るんだって~んなの待てない、やっぱり僕は遅れていた。何かにつけて一、ニ歩遅い、それで良いんだ~車もファッションも流行りは要らない。
大阪中の量販店全て問い合わせたが、やはり残っているのは2GBピンク。
ネットねぇ?…何が何でも同じ形が欲しい、今すぐ会いたい朝まで待てない!AKB66。何、んなの知らないってか~これは〝御歳66諦め切れない僕〟の行く先は、秋葉はちょいと遠いから大阪日本橋!
行かなくっちゃ急がなくっちゃ今日は駅まで裏通り、この道ーはいつか来たなんて。あれぇちょっとタイムウオークマン忘れてる。どうする?また戻るのも…するとこの都会でありえないことが?
ヤッ君、なんだって?えぇ嘘っそ…そうなの?お疲れのようだから僕が変わって、それでは皆さんありえないことってさぁ、一緒に~ほんじゃぁまぁクック ア ドーレ 「 トト トット トッテクルッカー(※15)」って何えぇ!何で鶏が居るのこんな所に?なるほどマンション暮らしか。
※15:これヤラセ臭さぁ~日本の鶏とはちょっと鳴き声違ったかな。
注:ほんとビックリしたよ、こんな大阪の繁華街の裏通り、珍しい色取り鳥を飼っている人が居るんだ。でもあの舶来鶏たち散歩してるのかなぁ。まぁ頑張って産みなよ。